ロシア:ハサン~羅津鉄道

掲載日:2018年8月23日

7月20日の現地報道によれば、韓国は、鉄道によるロシア産石炭の北朝鮮経由韓国への輸出やコンテナ貨物の双方向への積み出しを含む、ハサン~羅津3カ国プロジェクトの再開を発表した。2020年に朝鮮半島を通過する鉄道貨物のトランジットが開始されることが期待される。

全国鉄道者協会第一副会長であるテレブニョフ教授によれば、同プロジェクトの再開はロシアにとって経済利益をもたらすとともに、極東地域における政治力強化に寄与する。プロジェクト実現により、ロシア東部のみでなく、サンクトペテルブルグやムルマンスクにおけるロジスティクス能力を拡大することが可能となる。将来的にサンクトペテルブルグを経由する韓国と欧州間の貨物輸送は増加すると見られている。

同教授は、プロジェクト実現において大きな困難をもたらすのは、3カ国のスペシャリストの間で、業務基準や伝統が異なること、北朝鮮のインフラの老朽化、北朝鮮及びロシアに対する制裁リスクであるとしている。

韓国は、朝鮮半島を縦断する鉄道の北朝鮮区間の近代化及び、将来的にロシアのシベリア鉄道に結合させるためには、費用24億ドル、約5~6年が必要と見ている。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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