米国:中国向けの米国炭、韓国へ仕向地変更

掲載日:2018年9月13日

8月25日付けの地元メディアによると、中国が米国からの燃料輸入に25%の関税を課した翌日の8月24日、米国からの石炭輸送船であるUnderdogがその目的地を中国から韓国に切り替えた。Underdogは7月23日に63,000トンの石炭をカリフォルニアロングビーチにて積み、8月17日に中国南山沿岸に到着した。トムソンロイターの船舶追跡システムによると、Underdogは8月28日到着予定で韓国の麗水に向けて出発する直前に中国沿岸にて一週間停泊していた。Underdogは、中国との貿易摩擦の中で行き先を変更したカーゴのうちの一つとなった。またNavios Taurusも先月、当初中国へ向けて航行していたが行き先をシンガポールへ変更した石炭カーゴの一つである。
 
8月23日、米国は半導体、プラスチック、鉄道関連の機器に25%の関税を課した。中国は、同様に石油、鉄鋼製品、医療機器に対して160億USDの報復関税を課して応戦した。そのため、6月に併せて12万8,000トンの石炭を積んだNavios Altair I とGloryがカリフォルニアから中国に向けて出発したことを除いて、米国からの中国への石炭輸出は激減した。また、8月には米国から中国へ向けた石炭を積んだ船舶は一隻もなかった。
 
昨年は、米国は中国に320万トンの石炭を輸出しており、これは2016年の700トンから増加し、中国の第7位のサプライヤーであった。

(石炭開発部 佐藤 譲)

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