米国:ハリケーンFlorenceが米国南東部の1,670万の電気消費者に向けて進行中

掲載日:2018年9月20日

9月13日付けの現地報道によるとHurricane Florenceは米国の南東海岸に接近している。U.S. National Oceanic and Atmospheric Administrationによれば、台風は130miles/hourの風を伴っている。台風の予想進路には投資家が所有するユーティリティが1,600万の消費者に電気を届けており、ユーティリティは長期の停電を警告し、台風直撃に先立って理解と協力を求めた。

米国南東部のほとんどと一部の中部大西洋地域は9月14日にも上陸すると見られている台風の影響に備えている。これらの地域に電気を供給している投資家所有のユーティリティは2016年にこの地域で1,670万人以上の消費者がいたと報告した。U.S. Energy Information Administrationのデータによればこのうち87%が住宅向けであった。Duke Energy Corp.の子会社であるDuke Energy Progress LLCおよびDuke Energy Carolinas LLCは台風が上陸すると予想されているNorth CarolinaとSouth Carolinaに400万以上の電気消費者を有しており、同社は9月12日に広範囲にわたる停電を予告した。両州の知事は台風上陸に先立って非常事態宣言を発令した。

Virginia州もまた非常事態宣言を発令、州最大の電気供給業者であるVirginia Electric and Power Co.(Dominion Energy Inc.の子会社)はDominion Energy Virginiaとして営業しており、2016年はVirginia州およびNorth Carolina州北東部の250万の消費者に電気を供給していた。National Hurricane Centerの風速予測によると、Virginia州および南北Carolinaの大部分において台風上陸後数日間にわたって継続的に39miles/hour以上の風が観測されるだろうとしている。

送電網設備への影響に加え、台風の進路には2万1,000MWの原子力発電所を含む11万1,000MW以上の操業中の発電設備がある。発電所にとって最大の問題が洪水にとって起こされる可能性がある、National Hurricane Centerによると、Hurricane Florenceは南北Carolina西部において127~254mmの雨量、アパラチアと中部大西洋地域において76~152mmの雨量をもたらす可能性がある。海岸沿いでは局地的に雨量が1,016mmに達する可能性がある。

Hurricane Florenceの進路上には800MW以上の発電容量を抱える会社が16ある。このうちDuke Energyが最大の発電容量31,836 MWを有している。これは台風進路上にある11の原子力発電所のうちの6つの発電所(Brunswick、Catawba、Shearon Harris、McGuire、OconeeおよびH.B. Robinson)を含む。台風の進路上にある他の原子力発電所は、Tennessee Valley AuthorityのTennessee州SequoyahとWatts Bar 原子力発電所、Southern Co.が運営するGeorgia州Edwin I. HatchとAlvin W. Vogtle発電所、それにSCANA Corp. とSantee Cooper の名前で知られているSouth Carolina Public Service Authorityが共同所有するSouth Carolina州V.C. Summer発電所である。

Southernは台風の影響がある可能性のある発電設備の中で二番目に発電容量が大きい会社である。発電容量の18%は台風の進路上にある最も大きい二つの発電所で、3,392MW のScherer石炭火力発電と、3,232MWのBowen石炭火力発電所である。SouthernはSchererの権益をOglethorpe Power Corp.、NextEra Energy Inc.、それにいくつかの株主と共有している。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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