豪州:Wiggins Island石炭輸出ターミナルの債務借り換えを裁判所が承認

掲載日:2018年9月20日

9月11日付のメディア報道によれば、QLD州に位置するWiggins Island石炭輸出ターミナル(WICET)は、裁判所から32億USDの債務の借り換えの承認を得た。今回の債務借り換えにより、今月(2018年9月)末に返済期限を迎える25.78億USD分の優先債の返済は、2026年9月に繰り延べされることになった。WICETにはこの他、3.83億AUDの劣後債、株主からの5.75億AUDの借入れがあり、各々返済期限は2020年、2046年となっている。
 
WICETは、石炭価格が高かった2008年に8社の石炭企業のコンソーシアムによって検討が始まり、2015年に操業を開始したが、その時までに既に石炭価格は下落していた。WICETは、これまで取扱能力(年間2,700万t)を大きく下回る量の輸出しか出来ていない。また、当初の出資企業8社のうち、3社は経営破綻している。この結果、港湾使用料(約25USD/t)は、隣接のRG Tannaターミナルと比べて5倍の金額になっている。WICETへの出資者であるGlencore、New Hope、Coronado Coal、中国系のYancoal及び中国Baosteel傘下のAquila Resourcesは、WICETの債務借り換えの一環として、多くの資金を拠出する予定である。WICETに対する協調融資は、豪州の4大銀行を含むアジアや欧州の17の銀行で行われており、その他数社のヘッジファンドも参加している。

(シドニー事務所 山下宜範)

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