豪州:VIC州の再生可能エネ増加に対して電力供給の信頼性への懸念

掲載日:2018年9月20日

9月12日付けの地元紙によれば、Yallourn石炭(褐炭)火力発電所(VIC州)を保有しているEnergyAustralia社は、VIC州政府が再生可能エネルギーを急激に増加させようとしている状況に対し、電力の信頼性と足並みを揃えていく必要がある、と指摘している。
 
前日(11日)のVIC州政府の発表によれば、同州政府は電力調達のオークションの実施の結果、6件の風力及び太陽光のプロジェクトから、計928MWの電力を得る予定である。同州の再生可能エネルギー導入目標に基づけば、同州では8,300MW分の再生可能エネルギーによる電力が導入される予定であり、同州政府は家庭におけるルーフトップ(屋根上)の太陽光発電及び蓄電池の設置を支援するために、計10億AUDの補助金制度も創設している、と地元紙は報じている。
 
これらの状況に対して、EnergyAustralia社の役員であるRoss Edwards氏は、「多くの間欠性の電力が供給されることになるが、これらは既存のベースロード電源と共に管理され、バランスがとられなければならない」と述べた。そして、「(2016年9月に発生した)SA州における停電から得られた教訓として、排出削減は電力の信頼性と足並みを揃える必要がある」と述べた。
 
なお、エネルギー市場関係者は、新たな再生可能エネルギーによる電力の流入によって同州で最古の石炭火力発電所であるYallourn発電所に対して閉鎖の圧力がかかると述べている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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