豪州:環境団体、Adani社が認可を得ずに水抜きをしていると主張。Adani社は否定

掲載日:2018年9月20日

9月12日付けの地元メディアによれば、環境保護団体の「Coast and Country」は、Carmichael炭鉱(QLD州)の開発を行っているAdani社が、政府の認可を得ずに水抜きのための掘抜き井戸を掘削しており、これにより地下水位が急激に低下すると警告している。
 
「Coast and Country」によれば、衛星やドローンによって得られた高解像度の画像は、Adani社がCarmichael炭鉱開発プロジェクトの実施に際して、6か所の水抜き用の井戸を掘削していることを示している。これは政府の認可を得ずして行われており、特に国土の半分が干ばつになっているという現下の状況においては特にリスクが大きい、と同団体は主張している。掘抜き井戸による水抜きは、炭層を減圧し、また、露天掘りや坑内掘りのために地下水のレベルを低下させるために行われる。
 
一方、Adani社はこれらの掘削は地質試料や地下水レベルのモニターのために実施されたものであり、これらは2016年4月に認可を得た同プロジェクトのステージ1における活動の一部であり、認可条件を遵守していると述べている。
 
地元メディアによれば、QLD州の環境省はこれらの井戸について調査を開始している。メディアのからの問いに対して同省関係者は、「井戸は最近掘削されたものであり、これまでのサイトの調査においては存在しなかった」としており、「現在、井戸の場所や目的について調査を行っている」と述べている。Adani社は、「環境省による検査について通知は受けていないが、当局との間で操業に関して協議を行うと共に、認可に基づいて定期的に報告も行っている」と述べている。

(シドニー事務所 山下宜範)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ