米国:North Carolina州の石炭灰埋立地が崩壊

掲載日:2018年9月27日

9月16日付の現地報道によると、台風Florenceに起因して石炭灰埋立地が浸食され、North Carolina州にある閉鎖された発電所の斜面が崩壊した。

Duke Energy社の広報担当Paige Sheehan氏はNorth Carolina州Wilmington郊外にあるL.V. Sutton 発電所の冷却池(Sutton Lake)に2,000yd3の石炭灰から流れ出た汚染された雨水が流れ込んだようだと述べた。
 
9月19日付の現地報道(続報)によると、いくつかの地点で取水されたサンプルの検査を行ったところ、台風Florenceによって建設中の埋立地より流出した石炭灰はNorth Carolina州WilmingtonのSutton 湖の水質に影響を与えていないことが判明した。

加えて、Sutton発電所はその操業を維持するために建設されたSutton湖の近くを流れるCape Fear川の水位を継続的に監視し続ける。
 
9月20日付の現地報道(続報)によると、Duke Energy社はWilmington 石炭火力発電所において週末にわたりオリンピック水泳プール規模の量の石炭灰が流出したと報告した。またGoldsboroの近くにある2つ目の石炭灰貯蔵所においても洪水被害を受けたが、石炭灰は流出していないと述べていた。

しかし、水曜日(9月19日)の夜、North Carolina州東部にあるDuke Energy社の石炭灰貯蔵用の池を監視していた環境活動家達はGoldsboroで石炭灰を周囲の環境に放出し始めたと述べた。Goldsboroは完全に水の中に沈んでおり、その中にある3つの石炭灰貯蔵池の石炭灰がNeuse川に流れ込んでいるとWaterkeeper Allianceの世界広報マネージャーであるDonna Lisenby氏が書いた。

石炭灰は石炭燃焼によってボイラーの底に溜まる重い副産物で、屋根が無く、水が満たされたピットに数十年貯蔵されていた。石炭灰は水銀やヒ素などの有害物質を含み、周囲の環境に流出すると公共の健康を害する恐れがある。アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)は適切な管理をしなければ汚染物質は水路、地上水、飲用水、それに空気を汚染する可能性があると述べた。
 
(注)yd:ヤード、1yd=0.9144m。1yd3=0.7646m3、2,000yd3=1,529m3)
 

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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