豪州:Peabody社のNorth Goonyella炭鉱において火災発生

掲載日:2018年10月11日

Peabody社の原料炭を産出するNorth Goonyella炭鉱(QLD州)で発生した坑内の火災に関し、同社のプレスリリ―スの概要は以下のとおりである。

Peabody社によれば、坑内において最初にガス濃度及び温度の上昇が確認されたのは、2018年9月1日である。当時は、ロングウォールの移動作業中であった。同17日の同社の発表によれば、従業員を坑内から避難させて、QLD州の鉱山保安監督当局及び専門家にも通知した。その後、同27日の発表によれば、坑内において煙が出ているのが確認されたことから、同社では鉱山保安監督当局や第三者機関と共に対策を講じた。

同28日の同社の発表においては、全ての従業員は立入禁止区域外に避難したこと、同社は鉱山保安監督当局と外部専門家と共に、消火と被害の食い止めに取り組んでいることが明らかにされた。さらに、North Goonyella炭鉱の今後の操業に関し、2018年の第4四半期には生産は行われないであろうとの見通しも示した。なお、同社の財務への影響について評価するのは時期尚早だとしつつも、他の炭鉱の堅調な生産によって、2018年の通年での原料炭の出荷目標である1,100~1,200万tは維持するとしている。North Goonyella炭鉱は、高品質の強粘結炭を産出し、2016年の生産量は160万t、2017年は290万tであった。

同30日、Peabody社は、North Goonyella炭鉱において消火活動を行うために、多段階の計画を策定したことを発表した。この計画は、QLD州の鉱山保安監督当局によって審査が行われ、実行に移されている。これらの対策は具体的には、GAGユニットと呼ばれる特殊装置を用いた不活性ガスの注入、坑内の通気量を削減するために坑口5か所のうち3か所にて耐火性の膨張性材を使った仮密閉の実施、採掘済みのロングウォール区域を密閉するために地表部から坑内に向けた追加ボーリングの実施、大気環境モニタリングの実施等である。なお同社は、火災はまだ進行中であるとして、現段階で火災の影響の程度を評価するのは時期尚早であるとしている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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