豪州:North Goonyella炭鉱の火災の状況と市場に与える影響

掲載日:2018年10月11日

2018年10月6日付けの地元紙によれば、North Goonyella炭鉱における火災に関し、Peabody社のスポークスマンは5日、同紙に対して、「Peabody社は、引き続き鉱山保安監督当局や第三者機関と消火活動に取り組むとともに、本件の影響の評価を行っている」と述べた。同社は、引き続き坑内の酸素濃度の低減のために、不活性ガスの注入などを行っており、効果も表れていると述べている。

North Goonyella炭鉱は高品質の原料炭を産出し、2017年の生産量は290万tであった。同炭鉱の火災を受けて原料炭の価格が上昇したことに対し、Macquarie社のアナリストは、「North Goonyella炭鉱における原料炭の生産量は、原料炭の海上輸送量の1%に相当するのみであり、市場は過度に反応している」と述べている。一方、Seaport Global Securities社のアナリストは、「同炭鉱における約300万t/年の生産量は大きいものではないが、供給がタイトな高品質の少量の原料炭の市場においては、意味を持つ量になる」と述べている。

なお、地元紙によれば、豪州の坑内掘り炭鉱において発生した大規模な火災は、最近ではNSW州のHunter ValleyにおけるXstrata社のBlakefield South炭鉱で2011年に発生した火災であり、この影響で、同炭鉱は18カ月間生産を停止した。

(シドニー事務所 山下宜範)

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