ロシア:国内貨物輸送ルートの拡大と、地域間経済連携の強化

掲載日:2018年11月8日

10月11日付の現地報道によれば、9月30日付のロシア連邦政府指示書2010-r号を受け、「2024年までの基幹インフラ近代化及び貨物輸送ルート拡大総合計画」が承認された。ロシア国内の貨物輸送ルートを発展させ、地域間の経済的連携を強化することが狙い。
 
ロシア海洋港プロジェクト
極東その他の海洋港で積み出し能力を最大13億トンまでに引き上げることが課題として示されている。海洋港プロジェクト実現にかかる費用総額(2019~2024年)は9270.1億RUBで、うち政府予算か2362.9億RUB、民間投資など予算外資金6907.8億RUBを見込む。
 
北極海航路プロジェクト
ナビゲーションサービスや救助船停泊のための基地建設などを含む「北極海航路発展」と、LNG船向けサービスのための砕氷船4隻の建造や、サベッタ海洋港でのLNG及びガスコンデンセートのUtrennyターミナル建設などを含む「北極海航路積み出し量8,000万トンまで増強」とする2つの課題が示されている。北極海航路プロジェクト実現にかかる費用総額(2019~2024年)は5874.5億RUBで、うち政府予算から2658.8億RUB、民間投資など予算外資金3215.7億RUBを見込む。
 
鉄道輸送・トランジットプロジェクト
「BAM鉄道及びシベリア鉄道の輸送力1.5倍、1億8,000万トンまで増強」、「鉄道コンテナ輸送の日数短縮(極東から西側国境まで7日)と、トランジット量4倍まで増強」、「アゾフ海・黒海の海洋港までの鉄道引込み線の輸送力拡大」の3つの課題が含まれている。
鉄道輸送・トランジットプロジェクト実現にかかる費用総額(2019~2024年)は1兆2534.9億RUBで、うち政府予算から373.1億RUB、民間投資など予算外資金1兆2161.8億RUBを見込む。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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