米国:Ryan Zinke内務大臣が辞任

掲載日:2018年12月27日

12月15日の現地報道によれば、Ryan Zinke内務大臣は12月13日木曜日に大統領府に辞表を提出した。Zinke氏の辞任は、彼の地元であるMontana州における不動産取引に関するいくつかの調査と事務所の捜索で辞任するよう圧力がかかったことによるもの。Trump大統領はZinke氏の辞任を12月13日にtwitter上で発表し、氏を賞賛した。「Ryan Zinke内務大臣は今年末に辞任する。約2年の在任期間中、国家に貢献したことについて感謝している」と述べた。

環境保護団体はRyan Zinke氏の辞任を祝ったが、祝うのはまだ早い。なぜなら、彼の代わりを務めるのはDavid Bernhardt副大臣だからだ。彼は石油・天然ガス産業と深い関わりがあり、彼らのために働いてきた。Bernhardt氏はGeorge W. Bush政権下で働き、2001年にArctic National Wildlife Refuge(北極野生生物国家保護区)を掘削のために開放したほか、Yellowstone国立公園でのスノーモービルの商業操業を許可するために活動した。気候変動の活動家グループであるClimate Nexusによれば、Bush政権で働く間、Bernhardt氏は下院議会で証拠として使用される気候変動に関する政府の独立調査報告書を、石油会社に支援を受けた報告書に差し替えた。

Bush政権を辞した後Bernhardt氏はBrownstein Hyatt Farber Schreck社で化石燃料と水産業のロビイストとして活動した。彼の顧客の中には、Halliburton Energy Services社、Noble Energy社、NRG Energy社、US Oil and Gas Association、Independent Petroleum Association of Americaや、メキシコ湾に14年間もおびただしい量の原油を流出させているTaylor Energy社も含まれていた。

Trump政権に参加する前、Bernhardt氏は2019年の8月まで彼の以前の顧客や石油天然ガス会社と交流することを自粛すると誓っていた。しかし、内務省勤務開始後に彼が取った行動は彼の以前の雇用者に非常に大きい利益をもたらすものとなっている。就任後2か月の間に、彼はロビイスト時代の同僚達と面会した。

2017年10月には土地管理局(Bureau of Land Management)は管理方針を変えた。この変更により彼の顧客だったCadis Inc.社がMojave砂漠からLos Angelesに地下水をくみ上げて供給するプロジェクトに参加しやすくなった。内務省は最近Mohegan部族とMashantucket Pequot部族がConnecticut州に新しいカジノを開店する認可の発行を拒否し、MGMリゾートを間接的に利することになった。Bernhardt氏が以前勤めていた会社はMGMの関連会社と事業を行っていた。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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