インドネシア:Metal Commodities社 石炭サンプリング分析証明書(CoA)の無効化に抗議

掲載日:2019年1月10日

2018年12月17日付けの地元報道によると、シンガポールの石炭貿易業者Metal Commodities 社は、インドのVisa Resources社への石炭出荷の検査基準として使用されたサンプリングと分析の証明書(CoA)(調査会社PT IOL Indonesia社にて発行)が、PT IOL Indonesia社にて一方的に無効にされたとしてPT IOL Indonesia社に抗議した。

Metal Commodities社の化石燃料専門家は、PT IOL Indonesia社が発行6か月後にCoAを一方的に無効化したことにより、Metal Commodities社はVisa Resources社に対して石炭供給契約違反としてシンガポールで仲裁訴訟を起こしているなか、CoA無効化が新たな問題を引き起こしたと述べた。

同専門家によると、2018年1月Metal Commodities社はVisa Resource社と石炭供給契約を締結し、契約内容は前者が後者に本船渡し(Free on Board and Trimed:FOBT)にて石炭5万トンを供給するもの。契約に基づき、2018年3月に南KalimantanのMuara Asam-Asam港にてMV Unicorn船に石炭55,000トンを積み込み、インドのDahej港に届けた。また、両社の合意に基づき、第三者検定機関としてBerau Veritas社の現地法人PT IOL Indonesia社を任命した。石炭積込みから1週間にて、PT IOL Indonesia社はCoA No IDBJAJ18000108を発行した。

同専門家は、合意では双方の当事者は、CoAに記載されているように、石炭サンプリング結果を検討または異議申し立ては45日間とされており、45営業日にてCoA結果に疑問を呈する当事者はいなかったと述べた。また、当初合意を超えて、Muara Asam-Asam港で石炭品質分析を実施するために別の第三者検定機関を任命、その結果はPT IOL Indonesia社が発行したCoAとそれほど変わらなかったと述べた。

同専門家は、Visa Resources社が1月の石炭売買契約3.3百万USDに違反し、石炭輸送を拒否したことを受け、Metal Commodities社はシンガポール国際仲裁センター(SIAC)へ仲裁を申し立てたとした。Visa Resources社は、石炭が合意された仕様に準拠していなかったという理由で、石炭輸送を拒否したとのこと。Visa Resources社はまた、Metal Commodities社が合意された停泊期間を超えたことを訴え、石炭到着が遅れ、Visa Resources社のインド顧客から拒否されたと主張している。

同専門家は、両社はFOBTでの石炭供給に合意しており、石炭が船に積み込まれCoAが発行されると、その石炭はVisa Resources社の責任になるとした。また、Metal Commodities社は裁判所でVisa Resources社に対して訴訟を起こしており、PT IOL Indonesia社が一方的にCoAを取り消すという動きを嘆いた。

(石炭開発部 辻  誠)

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