ベトナム:電源構成見通し 今後10年間は石炭火力発電の比率増大

掲載日:2019年3月14日

3月5日付けの地元報道によると、英Fitch Group調査部門Fitch Solutions Macro Researchが公表したベトナムの電源構成の見通しでは、増大する電力需要を賄うため、今後10年間は石炭火力発電の比重が高まり、水力発電や天然ガス火力発電は伸びが鈍化する。

ベトナムの電力供給は水力発電・天然ガスに依存してきたが、水力発電は既に最大限活用されており、近年の旱魃により水供給量が減り、電力供給源としての信頼度は低下している。また天然ガスの国内埋蔵量は減少し、長期的にガス火力発電は増大できる状況ではない。

Fitch Solutions Macro Researchは、政府が電力需要に合わせて石炭火力発電に注目するとし、2028年までに電源比率は石炭火力発電50.5%、天然ガス火力発電22.5%、水力発電22.8%、水力以外の再生可能エネルギー発電3.8%と予想。
 
国は二酸化炭素の排出削減を国際公約しているが、政府にとって急増する電力需要への対応では、石炭以外には現実的な選択肢がない状態。Fitch Solutions Macro Researchは、再生可能エネルギーを受け入れるインフラ整備は始まったばかりであり、石炭依存を減らす大きな政策変更は今後10年経過以降になるとの見方を示している。

(石炭開発部 辻  誠)

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