インドネシア:海運・物流会社PT Pelita Samudera Shipping(PSS)社 母船事業拡大へ

掲載日:2019年3月14日

2月28日付けの地元報道によると、海運・物流会社PT Pelita Samudera Shipping(PSS)社は株主総会にて、タームローン(最大21百万USD、最長5年9か月間)、リスクヘッジのためのデリバティブ付きローン(約1.5百万USD)でICICI銀行Singapore支店から長期間資金を調達する計画を承認した。(タームローン:借入金額、金利、期間、返済条件などを規定した金銭消費貸借契約書を交わして行う証書貸付、デリバティブ付きローン: 金融派生商品付き貸付)

同社は、Supramaxサイズの2隻目の母船購入などの船舶拡充資金を調達するため、タームローンを利用する。株主はリスク分散のためインドネシアのCitibank, N.A.から、外貨建てローン最大5百万USDの資金調達計画も承認しているとした。同社は収益・費用・設備投資資金の一部は米ドルで保有している。

同社は、船舶拡充費用へ充当するため、現在の健全な貸借対照表とキャッシュフロー(2018年9月30日の時点で負債比率0.38、流動比率 2.2、EBITDA(減価償却前営業利益)有利子負債比率0.66)を、今後の借入に役立てるとした。タグボート・バージ船(TNB)の再配船、母船事業拡大の機会を探っている。

2018年2月、Handy size船(戴貨重量トン数30,000 DWT)1隻で母船事業を開始、12月に1隻を追加。2019年1月、Supramaxサイズ母船(戴貨重量トン数 50,000 DWT)を10.5百万USDで購入、2月に取得を完了、南東Sulawesi州Kendariの精錬所向けニッケル鉱石・石炭輸送に傭船される。

PSS社は2隻目のSupramaxサイズ母船(購入額9.67百万USD)購入資金の一部は、ICICI銀行からのローンで調達する。同社の母船の総戴貨重量トン数は、2019年第1四半期に約174,600 DWTとなり、2018年第1四半期約31,000 DWTの5倍以上となる。同社は、母船事業は2018年収益の約5%だが、2019年の母船事業拡大は増収の重要な推進力の一つになると述べた。

(石炭開発部 辻  誠)

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