ベトナム:インドネシアの投資家 請負業者との論争にて大規模鉱業プロジェクトを停止の可能性

掲載日:2019年3月25日

3月11日付けの地元報道によると、インドネシアの投資家は地元請負業者との論争が暴力的になり、大規模な鉱業プロジェクトを計画よりも早い時期に停止するかもしれない。法的な手続きが始められており、関係者は補償を求めている。インドネシアの石炭採掘会社PT Vietmindo Energitama社の炭鉱現場(Quang Ninh省Uong Bi市)にて、3月4~5日にかけて、Tan Viet Bac(TAVIBA)社の労働者による事件が起こり、PT Vietmindo Energitama社の1名のインドネシア人スタッフが負傷した。事件は、2015年に締結した5年間の請負契約に関係した両社間の10か月間に亘る論争のピークを決定づけた。

TAVIBA社は炭鉱現場にて土石・石炭の穿孔・発破・積み込み・運搬作業を行っていた。しかし、2018年6月、PT Vietmindo Energitama社は、TAVIBA社が契約にある業務を常に全う出来ていないとして、一方的に請負契約を終了させた。PT Vietmindo Energitama社の業務実績発表によると、TAVIBA社の運搬量は、2016年度第1四半期は当初目標1.016百万m3の52.9%、変更目標0.57百万m3の94.1%。第2四半期は当初目標の42%、変更目標の112.5%。第3四半期は変更目標の91.7%、第4四半期は変更目標の75.7%であった。

請負契約終了に抗議して、TAVIBA社は炭鉱現場への主要道路を車両・機械・機器にて10か月間に亘って妨害した。また、TAVIBA社は補償要求金を600億VNDから4,000億VNDに引き上げた。

PT Vietmindo Energitama社のCEOは、これらの要求は不当であり、請負契約の終了は法に従って行っており、補償はしないと語った。また、2019年1月17日の両社とQuang Ninh省間の会議の結論No.24/TB-UBNDによると、TAVIBA社は2019年2月10日までに炭鉱現場から車両・機材を搬出し、PT Vietmindo Energitama社はTAVIBA社に対して200億VNDを譲渡することになっていると語った。更に、結論は出たので、PT Vietmindo Energitama社は200億VND(負債額145億VND、車両・機材搬出支援金54億VND)を直ちに支払ったとした。

しかし、3月に入ってもTAVIBA社の動きがなかったため、3月4~5日、PT Vietmindo Energitama社は車両・機材の取り除きを試みたが、100名以上の地元民の反対に会い、結果として事件が起こった。

同CEOは、障害物のために、PT Vietmindo Energitama社は炭鉱操業が出来ず、損失を招き、2月28日に労働者188名を一時解雇したと語った。その他100名の労働者が仕事を失うだろうとした。もし、何ら改善が見られなければ、PT Vietmindo Energitama社は計画されていた2021年終了前に、プロジェクトを永久に中止するとした。

(石炭開発部 辻  誠)

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