ロシア:セベロムイスキートンネル-2建設計画によるロシア鉄道の輸送力強化へ

掲載日:2019年5月16日

4月22日の現地報道によれば、セベロムイスキートンネル-2の建設に関して、ロシア鉄道と、Sibanthracite社、及びVostokUgol社による共同ワーキング・グループが設置された。2019年3月に、Sibanthracite社のボソフ社長がプーチン大統領宛に、同トンネル建設への投資と引き換えに、25年にわたってBAM鉄道及びシベリア鉄道経由で年間5,000万トンの優先輸送権を供与するよう要請する書簡を出していたとのこと。トンネルの建設期間は5年で、国家予算を使わずに建設する意向。2018年、燃料・エネルギー産業の大統領委員会の席上、ロシア鉄道のベロゼロフ社長は、同プロジェクトの予算は2,608億RUB、建設期間は10年と評価していた。

Sibanthracite社の石炭生産量は、現在、2,600万トン/年を超えており、2022年には、シベリアだけで最大5,200万トンまで増産する計画である。自社で生産する石炭搬出のため、Vera港等、合計5,500万トンの輸出能力を持つ港湾建設を行っている。主な販売先はアジア・太平洋地域であり、ロシア鉄道の輸送力増強に極めて関心が高い。

セベロムイスキートンネル第1号は、20年以上をかけて建設され、2003年に開通したが、単線であるため、セベロムイスキー山脈がBAM鉄道の最大のボトルネックであることには変わりがない。セベロムイスキートンネル-2はロシア最長の約18kmとなり、この区間の輸送力を年間1,600万トンから1億トンに増強させることを可能とする。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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