ロシア:天然資源環境省、環境規制違反の罰則強化法案を策定

掲載日:2019年5月16日

4月24日の現地報道によると、沿海地方の港で活動する荷役会社は、環境規制違反に対する罰則強化法案に関する共同書簡をトルトネフ極東連邦管区大統領特使に送付した。ロシア天然資源環境省が策定した法案では、海洋・河川港における石炭の積み出し、粉砕、選別作業に関して環境規制違反を2度にわたり指摘された場合、最大90日の営業停止処分にすることを提案している。

これに対して荷役会社は、石炭積み出し業者に対してのみ環境規制違反の厳罰強化をすることは差別であり、法の下の平等という憲法の原則に矛盾すると指摘した。更に、環境法令違反に際しての業務改善命令が、その内容に対して実現不可能な期限で出されることが多く、2度の違反で営業停止処分を受ければ改善はさらに難しくなると指摘している。また法案が、自然及び国民の健康に「重大な害を及ぼした場合」に業務停止命令を提案していることに関して、「重大な害」の概念が明確にされておらず、罰則が根拠なく随意に適用されるリスクに対する懸念を表明している。

荷役会社は解決案として、石炭取扱港湾に対する義務的環境基準の策定や、有害物質コントロールの手法を向上させることのほか、環境基準の再度の違反に対する罰金を高くし、営業停止命令は悪質な違反者に対する罰則とすることを提案している。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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