豪州:Adani社、数週間以内にCarmichaelプロジェクトの開発着手へ

掲載日:2019年6月27日

6月14日付けの地元メディアによれば、インドAdani社は、QLD州で推進するCarmichael石炭プロジェクトの地下水生態系保護計画 (GDEMP) をクイーンズランド州環境科学省 (DES) が6月13日に認可したことから、同プロジェクトの開発を数週間以内に開始する予定である。同プロジェクトは、法廷闘争や許認可プロセスを巡って開発着手の長期間にわたる遅延を余儀なくされていたが、5月18日に実施された連邦議会選挙で労働党が敗れた後、QLD州Palaszczuk労働党政権の同プロジェクトへの対応が劇的に変化したことにより、開発開始への道筋が一気に整った形だ。

Adani社は、インド国内の火力発電所で使用される一般炭資源確保のため、当初は年間60百万トンの生産能力を備えた鉱山を計画していたが、国際的な石炭産業への批判が強まるなか金融機関からの資金確保に苦しみ、開発計画を年間10-15百万トン規模に縮小していた。今後、Adani社は石炭輸出実施までの間に、QLD州政府とのロイヤルティ契約締結を含み、複数の許認可手続きの取得や法廷闘争を解決させる必要があるとされている。また、豪州の環境保護グループは、Carmichaelプロジェクトの開発阻止に向け、今後訴訟やキャンペーンを更に強化するとしている。

(シドニー事務所 吉川竜太)

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