中国:石炭発電のベンチマーク電力価格制度が終了

掲載日:2019年10月17日

9月29日の現地報道によると、9月26日に開催された国務院常務会議において、来年1月1日から石炭発電の価格連動メカニズムを廃止し、電力価格制度を「基準電力価格+上下変動」の市場化メカニズムに変更することを決定した。

基準価格は各地の現行の石炭火力発電ベンチマーク電力価格を元に決定され、変動範囲の上限を10%未満、下限を原則15%未満とし、具体的な電気価格は発電企業、電気販売企業、電力ユーザー等が協議・入札によって確定する。但し、来年の価格はしばらく上昇させず、特に一般商工業の平均電力価格については、引き下げはあるが、上昇させない。同時に、民生・農業等には現行の電力価格が引き続き適用される。

2004年、国家発展改革委員会は「石炭発電価格連動メカニズム確立に関する意見の通知」を発表し、6か月の周期で平均石炭価格の変動が5%を超えるときに電力価格を調整することを明確に示した。2015年12月、国家発展改革委員会は「石炭発電価格連動メカニズムの改善に関する関連事項の通知」を発表し、石炭価格の変動を1トン当たり30~150元の間として連動メカニズムを開始することを規定し、石炭と電力価格連動の周期を1年に変更し、連動メカニズムの計算式をも発表し、石炭価格連動メカニズムの改善が期待された。同通知は2016年1月1日から実施された。しかし、新たな通知では依然として電力価格及び石炭価格の連動が厳しい制限を受けた。例えば、2016年の石炭価格が大幅に上昇した状況下において、2017年初頭の石炭発電による電力価格はそれに伴って調整されなかった。

(北京事務所 塚田 裕之)

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