豪州:連邦政府、CCSをClimate Solutions Fundの助成対象に含めることを検討中

掲載日:2019年11月28日

11月18日付の地元メディアによると、豪連邦政府は、2019年2月に20億AUDの枠を設けて設立した炭素排出削減プロジェクト基金Climate Solutions Fundの対象に、炭素回収貯留(CCS)技術も含めることを検討している模様だ。豪州連邦Matt Canavan資源大臣がメディアに「CCSへの助成も選択肢の一つだ」と述べたことで明らかになった。

これは、Santos社、Glencoreといった大手企業がMorrison首相や主要大臣と会談を重ね、CCSへの助成を要請し続けていることが背景にある。Climate Solution Fundは、豪州政府が炭素排出を削減する低コストのプロジェクトを対象に豪州炭素クレジットユニット(ACCU)を発行し、これらのプロジェクトがACCUの換金を豪州政府に申請する、または炭素排出量の高い企業に転売することを可能とするもの。

豪州政府は当初、CCSが高コストであることや、Glencoreの要請が石炭火力発電所の拡張につながると見なしたことを理由に、CCSをClimate Solutions Fundの対象に含めることに難色を示していた。一方、GlencoreのIvan Glasenberg CEOは、同月10日の週に豪州政府の大臣と再び会談を行い、高効率低排出(HELE)で炭素貯留技術も備えた石炭火力発電所も、同政府の支援対象に含めるべきであると述べた。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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