中国:石炭業界の供給側構造改革の成果

掲載日:2019年12月5日

11月20日の現地報道によると、4年間の供給側構造改革を経て、中国の石炭業界の生産集中度が年々上昇し、企業の負債比率が低下し、収益力が戻り、業界の投資が回復した。

消費の面について、中国煤炭運銷協会によると、2019年1~8月、全国の商品炭の消費量は累計26.3億トンで、前年比0.4%増加した。その内、電力業界の石炭消費量は14.1億トンで、前年比0.9%減少したが、鉄鋼、建材、化学工業業界の石炭消費量はそれぞれ4.6億トン、3.1億トン、2.0億トンで、前年比それぞれ5.9%、3.3%、1.3%増加した。

生産:「三西一新」に増加が集中
石炭業界の供給側構造改革が推進されるにつれて、石炭生産の配分は調整され続け、新規生産能力は主に「三西一新」地区に集中している。

今年は石炭の良質な生産能力の拡大が加速した。2019年1~8月、国家発展改革委員会及び国家能源局は計33箇所の炭鉱を承認し、全てが大型及び特大型炭鉱で純増加生産能力は1.61億トン/年であった。前年同時期に承認された計14箇所の炭鉱の純増加生産能力は6,050万トン/年で、今年の上半期に承認されたプロジェクト数及び純増加生産能力は前年同時期の2倍以上であった。

新たに承認された生産能力は主に三西地区及び新疆に集中しており(33箇所中26箇所が上記の4省/区に位置する)、内モンゴルだけで新たに10箇所の炭鉱が承認され、純増加生産能力は6,140万トン/年で、純増加生産能力全体の38%を占めた。

構造:上位石炭企業に集中
国家能源局の公告によると、2018年年末の時点で、生産炭鉱の内、大型及び特大型炭鉱は計823箇所で、前期の公告と比較して1箇所増加した。中型炭鉱は1,002箇所で、前期と比較して8箇所増加した。小型炭鉱の数は減少し続け、1,548箇所となり、452箇所減少した。大型及び特大型炭鉱の数は全体の約24%を占め、前期の公告と比較して約2ポイント上昇し、小型炭鉱の数は全体の約46%を占め、前期と比較して6ポイント低下した。大型及び特大型炭鉱の生産能力は全体の72%を占め、前期の公告と比較して横ばいとなり、小型炭鉱の生産能力は全体の約7%を占め、前期と比較して約1ポイント低下した。2019年1~8月、小型炭鉱の数は明らかに減少し、一方、大型及び特大型炭鉱の生産能力の比率は上昇し続け、石炭業界の構造は改善され続けた。

中国煤炭工業協会のデータによると、2019年上半期、全国の石炭生産量トップ10の企業の生産量は計約8.37億トンで、前年比1,876万トン、2.3%増加した。協会の速報に集計される企業の上半期の総生産量は12.8億トンで、トップ10の企業の生産量は65.4%を占め、前年同期比1.4ポイント上昇した。

(北京事務所 塚田 裕之)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ