豪州:Newcastle港、2020年の港湾使用料を値上げ、長期契約者には割安価格を提示

掲載日:2019年12月26日

12月17日付の地元メディアによると、NSW州の石炭積み出し港であるNewcastle港は、2020年の港湾使用料を2019年の0.78AUD/トンから33%値上げして1.04AUD/トン とすると発表した。一方、同港は10年間の長期契約を結ぶ顧客に対してはこの価格より28%割安の0.81AUD/トンを提示し、その後毎年4%値上げして2030年の使用料を1.2AUD/トンとすると申し出ている。

メディアはこの申し出について、QLD州で石炭の鉄道輸送を行う豪Aurizon社が本年5月、10年間の長期使用料を顧客に提示することによって同社の利益を一定額に制限し、使用料の値上げを巡る顧客との訴訟を終わらせたことに倣うものだと報じている。

一方、産業の関係筋はNewcastle港の申し出る長期契約価格は、Aurizon社が顧客に提示したような生産性の向上やインフラの整備、コストに関する譲歩が含まれていないため、大きな支持は受けられないだろうと予測している。

Newcastle港は、豪州Infrastructure Fund社とChina Merchants社が2014年から98年間のリースを保有しており、港湾使用料を値上げしたことによって顧客のGlencore社から提訴され、これまでに豪州競争消費者委員会(ACCC)、連邦裁判所、競争評議会(NCC)などを通じて同社と係争を繰り返している。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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