南アフリカ:COVID-19の影響で、Eskom石炭供給者に不可抗力の可能性を通告

掲載日:2020年4月23日

4月21日付の現地報道によると、南アフリカの国営電力会社Eskomは20日、石炭供給者に書簡を送って、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の蔓延を抑えるために実施された全国的なロックダウン(都市封鎖)により電力需要の低下が続く場合には、不可抗力を宣言できると伝えた。

Exxaro Resourcesの子会社であるExxaro Coalは、4月16日から全国的なロックダウンが完全に解除された後の1か月までの期間、EskomのMedupiおよびMatimba発電所への石炭供給協定について不可抗力を求める書簡を受け取ったと述べた。その要旨は、Eskomが前述の期間中、契約上合意された石炭の全量の引き取りを行わないという内容であった。

これに対してExxaroは強く抗議する姿勢をとっている。同社は会社の法律顧問との協議の結果、発電所は依然として電力を供給しているため、石炭供給協定に規定された不可抗力を構成するものではないとの見解を示した。また、同社CEOのMxolisi Mgojo氏は、この問題は不可抗力を構成するものではないといった立場を強く貫き、必要な措置を講じると述べた。

更にExxaroは、Eskomからのこの連絡は、企業に請負業者への支払いを継続するよう求めるCyril Ramaphosa大統領の呼びかけの精神と一致していないとの見方もあると述べた。同社は、この問題についてEskomと協議し、相互に受け入れ可能な解決策を模索するとしている。Eskomは石炭取引量の削減量を示していないため、Eskomとの協議が終了するまで、同社への潜在的な影響は定量化できていない。

なお、南アフリカ政府は、コロナウイルスの蔓延を抑えるため3月27日に全国的なロックダウンを開始。当初4月16日までだったが、4月30日まで延長している。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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