コロンビア:COVID-19の影響で、電力需要が減少

掲載日:2020年4月30日

4月2日付の現地報道によると、COVID-19の影響による商工業活動の減少により、国内における電力消費量が、ここ数日で15%減少した。マクロ経済のアナリストによれば、この電力需要の減少が長引けば、GDPの減少につながる。

全国インターコネクションシステム(電力送配電網、Sistema Interconectado Nacional)のオペレーターであるXM社は、COVID-19の感染拡大を避ける措置の導入により、国内の電力需要が影響を受けていると説明した。

同社によると、3月23日から27日の1週間における電力需要の減少は、Caribe地域で9%、Cundinamarca県22%、Antioquia県23%、Valle del Cauca県で20%であった。また業種別にみると、製造業は39%、鉱業・採掘業は12%の減少である。大・中規模工業での減少は、Caribe地域が24%、Cundinamarca県33%、Antioquia県35%、Valle del Cauca県29%に対し、小規模工業、商業、住宅を合わせた需要では、Caribe地域が6%、Cundinamarca県17%、Antioquia県18%、Valle del Cauca県18%減少であった。

全国発電会社協会(Andeq)によると、現在の電力消費は165GWh/日であるが、45日前までは205GWh/日であった。

一方で電力消費の減少により、各地の貯水池の水位が順調に回復している。現在の水位は平均35%であるが、4月には雨量が増え、またこの電力消費減少が続くため、水位の回復が進
むだろうとしている。

経済活動の停滞によるGDPへの影響が心配される。Credicorp銀行によると、3月半ばからCOVID-19感染防止措置の導入により、企業が通常の活動を行えなくなり、家庭の消費も減少したため、経済の緊縮が既に始まっている。経済活動が回復するかどうかは、この緊急事態がいつまで長引くかによる。Fedesarrollo(コロンビアの民間研究機関)は、当初今年の経済成長率を3.5%としていたが、現在では、楽観的なシナリオでも1.2~1.5%とみる。COVID-19による緊急事態が長引けば、これは0.4%まで落ち込むだろうとする。一方、全国金融機関協会は、今年の成長率は0.5%であろうとしている。

(リマ事務所 栗原 健一)

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