豪州:豪州の石炭スポット価格、COVID-19による需要低下や石油・ガス価格の安値で過去3ヶ月間に27~30%下落

掲載日:2020年5月21日

5月11日付の地元メディアによると、豪州の石炭輸出スポット価格はここ数ヶ月で大幅に下落しており、Wood Mackenzie 社によると、5月7日の時点でNSW州Newcastle港から出荷される一般炭(NAR 6,000kcal/kg)は51USD/トン、QLD州産の原料炭は113USD/トンと、COVID-19の流行が石炭需要に影響を及ぼし始めた同年2月と比較してそれぞれ27%、30%値下がりした。

同社は原料炭に関しては2019年5月における価格が210USD/トンであったとしている。この価格下落の背景には、日本やインドでCOVID-19蔓延防止のため経済活動に制限が設けられたことや、石油やガスの価格が安値となったことに伴い、これらの燃料が火力発電所で石炭より優先的に使用されるようになったことなどがあるとされている。

Wood Mackenzie社のRory Simingtonアジア太平洋地域最高責任者は、現時点の石炭価格に基づくと、豪州における一般炭生産者の31%、原料炭生産者の10%が売値よりもコストが高くなるとコメント。また、豪州の石炭輸出において大半を占める長期契約価格も、通常は3~12ヶ月前のスポット価格が反映されることから、今後は下落することになるだろうと予測した。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ