ロシア:COVID-19感染拡大防止対策の一環として、地下資源利用ライセンスの運用を最大2年まで停止

掲載日:2020年6月11日

5月27日付の現地報道によれば、ロシア政府はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大防止対策の一環として、2020年内に期限を迎える地下資源利用ライセンスの保有者に対して、ライセンスの運用を最大で2年間停止することへの申請を可能とした。

しかしロシアの現行法によれば、地下資源利用ライセンスを停止する権限は連邦政府が有し、自然災害等による人命の危険、あるいはライセンス条件に重大な違反がある場合に執行されるものであり、人命の危険やライセンス条件違反が改善されたのちに、ライセンスの運用再開、あるいはライセンスの取り消しの決定が行われることとなっている。ロシア政府がライセンス保有者側からの申請によるライセンスの停止という新たな方法を導入するのであれば、法令変更を行うべきである、としている。

多くの地下資源利用ライセンス保有者にとっては、ライセンス停止よりも、ライセンスに定められている一定の義務的作業について猶予が与えられれば十分であろう。それは、プーチン大統領が述べている、COVID-19感染症の感染拡大との戦いに向けた多様なアプローチ戦略の一つとして、適応するものと言える。またライセンス条件や作業文書の変更手続きの簡易化も、危機対策として適切な方法と考えられる、とのこと。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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