ロシア:クズバス地域の石炭産業の経営状況はCOVID-19感染拡大前の2019年初頭から悪化

掲載日:2020年6月11日

5月26日付の現地報道によれば、25日にロシア連邦国家評議会主催のエネルギー産業ワーキング・グループ内で会議が開催され、同会議にはノヴァク・エネルギー大臣も参加した。

同グループの委員長を務めるケメロヴォ州(クズバス)のツィヴィリョフ知事によると、クズバス地域の石炭産業の経営状況はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大前の、2019年初頭から悪化していると述べた。

同知事は、2019年内に行われた同会議の結果を受け、ロシア鉄道は南向けの一般炭輸送に7.41%の割引、また、2020年3月には南向け及び北西向けの一般炭輸送に12.8%の割引を適用したが、これらの対策は、現状、十分ではないと述べた。また、2020年4月の一般炭の価格は50USD/トンから42USD/トンに、原料炭は140USD/トンから115USD/トンに下がるなど、石炭価格の下落が続いており、西向けの石炭輸送は赤字で国家の支援なしには立ち行かないと述べ、ロシア政府に対して、西向け一般炭輸出のための鉄道輸送に関して、鉄道タリフを50%以上割引するよう提案すると述べた。

以前、ロシア鉄道のシロ副社長は、石炭輸送料金の割引によって、同社の西向けの鉄道輸送余力を埋め合わせることができ、その結果、石炭生産企業は、北西の港から南東アジア、インド、バングラディシュ、パキスタンといった有望な石炭市場にクズバス地域からの石炭を輸出できるようになると、肯定的な評価を述べていた。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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