コロンビア:石炭産業は中国などアジア市場に注目

掲載日:2020年7月9日

6月23日の現地報道によると、全国発電会社協会(Asociación Nacional de Empresas Generadoras, ANDEG)のAlejandro Castañeda会長は、「現在コロンビア国内の貯水池が記録的に低い水位にあることから、水力発電電力量の低下を火力発電で補う必要があるため、石炭の競争力は維持される。石炭は価格競争力があること、また炭素排出量もガス発電と実質的に変わらないことから、石炭は再び発電のために必要な基本的な燃料となりうる」「パンデミック後の経済回復にインフラ等の建設事業が必須のため、鉄鋼消費が増加し、その生産のために石炭が必要となる」と述べた。

世界の石炭産業全体がパンデミックの影響を受けてはいるが、中国では既に需要の回復が見られる。コロンビアは中国に対して900万トンしか石炭を輸出していない。一方、これまでコロンビアの主要輸出先であった欧州はCO2排出量削減目標のために石炭消費量が減少しており、コロンビアの炭鉱は代替市場を探す必要がある。そのため、原料炭の輸出に焦点を当て、新たな市場を開拓する必要から、アジアへの関心が高まっている。

こうした状況を踏まえ、国家鉱業庁(ANM)のSilvana Habib Daza長官は、1)輸出減少の緩和、2)新たな市場の開拓、3)カーボンオフセット市場の開拓から成る戦略を発表した。

(リマ事務所 栗原 健一)

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