豪州:連邦政府が環境保護・生物多様性保全法の見直しに関する中間報告書を発表、時代遅れで非能率的と結論付ける

掲載日:2020年7月30日

7月20日付の地元メディアによると、豪州連邦政府は、同政府が豪州競争消費者委員会(ACCC)の元会長Graeme Samuel教授に委託した環境保護・生物多様性保全(EPBC)法の見直しに関する中間報告書を発表した。

同報告書はEPBC法を「時代遅れで非能率的」と結論付けており、同法に基づく認可プロセスに関しては「重複が多く、資源産業のプロジェクト認可に要する期間は平均3年と長過ぎる」と分析し、連邦政府の環境基準に準拠するプロジェクトが州や準州の環境認可を受けることが可能となるよう、同法を改正すべきと提言している。また同報告書は、環境認可プロセスにおける意思決定に関し、EPBC法は先住民の知識や見解を十分に反映していないと指摘した。

連邦政府は、同報告書の提言や指摘に基づき、国家的な環境基準の策定や、先住民の文化遺産保護における改革など4項目の優先分野に対する取組みを行うとしている。連邦Sussan Ley環境大臣は、EPBC法の見直しについて「豪州において適切な環境保護を確固たるものとすると同時に、経済の強靭化と雇用促進に向けた機会でもある。EPBC法の修正法案が2020年中に議会に提出されることを望む」と述べた。同報告書の最終報告は2020年10月に完成する予定とされている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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