カナダ:アルバータ州政府がLivingstone山脈の石炭採掘禁止措置を解除

掲載日:2020年8月27日

7月26日の現地報道によると、アルバータ州政府は財政難に陥っており、資源産業からの税収の減少と、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の蔓延に対処するための支出増加の2重の障害にあっている。アルバータ州政府はLivingstone山脈の石炭採掘禁止措置を解除すると発表し、この措置により永続的な環境影響を及ぼす可能性がある。アルバータ州Jason Kenny政権は、アルバータ州南部において44年間にわたる露天掘り石炭採掘の一時停止措置を終わらせ、企業がCrownest Pass地域のLivingstone山脈の手つかずの土地に賦存する高品質な石炭の採掘を行うことを可能にする。

この地域における石炭採掘の一時停止措置は、1976年にさかのぼる。時の進歩保守党(Progressive Conservative)のPeter Lougheed知事は土地の景観に固有の価値を認めて、ロッキー山脈と麓の露天掘り鉱山開発を制限した。アルバータ南部の最後の鉱山は1983年に閉鎖された。Lougheed政権の決定は石油とガス産業から得られる潤沢な収入によって支えられていた。

その後、鉱業会社はLougheed政権の石炭採掘禁止によって衰えることはなく、B.C.州に移動して石炭採掘を続けた。B.C.州のElk Valleyでは、Teck Resources社が5つの鉱山を運営しており、州の鉱業収入の大半を生み出しているが、土地の景観に悪影響を及ぼした。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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