南アフリカ:2020年は過去最悪の停電を記録すると研究者はみている

掲載日:2020年9月3日

8月28日付の現地報道によると、南アフリカは、今年記録上最悪の停電に耐えたことが、国の全国科学評議会による調査で28日に明らかにされた。経営難に陥っている国営電力会社Eskomによる電力カットは、アフリカで最も工業化が進んだ経済に対する投資家の信頼を取り戻そうとするCyril Ramahosa大統領が直面している最大の課題の1つである。

南アフリカ科学産業研究評議会(CSIR:Scientific and Industrial Research)による分析では、2020年の最初の8か月で既に1,498GWhの電力が削減された。これは、過去最悪の電力削減を記録した2019年の1,352 GWhと2015年の1,325 GWhの2つを超えている。CSIRは、国内ではload-sheddingとして知られている計画停電が、2019年は1,200億ランド(72億米ドル)の経済的な負担をかけていると推定している。

Eskomは南アフリカの電力の90%以上を発電しているが、石炭火力発電所の故障のため、何年も需要に対応できずに苦労している。これらの発電所のいくつかは適切な維持管理が行われておらず、新設の2つ発電所は設計上の欠陥によって性能を発揮できずにいる。Ramaphosa大統領はEskomをより効率的にするために分割することを約束するとともに同社の財務を安定させるために一連の巨額な財政支援を認めたが、問題は解決できていない。CSIRは、電力不足に対処するために政府が取る行動次第で、計画停電は2~3年間は続くものと予測している。

注:1米ドル=16.7032ランドで換算

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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