南アフリカ:寒い天候の下、発電所故障により電力削減が強化

掲載日:2020年9月10日

9月2日付の現地報道によると、国営電力会社Eskomは、多くの発電設備が故障を起こしている中、寒さで電力需要が急増したため、2日に電力削減を強化させた。アフリカで最も工業化された南アフリカにとって、Eskomの電力不安は、経済成長への重大な障害の1つとなっている。

9月1日にステージ2の電力削減を実施した同社は、その後ステージ4に移行し、電力供給網から最大4,000MWの電力を削減した。同社は、約44,000 MWの公称発電容量のうち、計画整備による5,040MWの停止に加え、11,300 MWが計画外の故障により電力供給が出来なくなったと述べ、さらに停電は週を通して続くだろうと付け加えた。

3日の続報によると、同社は電力需要の低下と天候の改善により、4日の現地時間午前8時(グリニッジ標準時06:00)からの電力削減量を減少すると発表した。2日にステージ4の電力削減を実施したが、4日のグリニッジ標準時
06:00から20:00までは、送電網から最大3,000MWの電力が削減されるステージ3に落とした。

同社は声明で、予備の緊急発電機の運転には時間が必要で、負荷制限は週末まで続くと述べるとともにシステムは信頼性がなく脆弱であると付け加えた。

これとは別に、同社は2日の議会委員会へのプレゼンテーションで、停電のリスクは18か月間の保守プログラムが完了するまで残ると述べるとともに2019/20会計年度の事前監査結果によると、2020年3月でのEskomの総負債は前年の4,440億ランドから4,880億ランド(293億ドル)に増加したと説明した。

注:1米ドル = 16.6577 ランドで換算

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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