欧州: 欧州委員会、原料炭を重要な原材料リストに含める

掲載日:2020年9月10日

9月3日に欧州委員会が公表した「『重要な原材料(Critical Raw Materials:CRM)』の供給に関するコミュニケーション」の原材料リストの中に原料炭が含められた。

重要な原材料リストは3年ごとに改訂されており、前回2017年の26種としても原料炭は含められていたが、今回選定された30種に改めて原料炭が含まれた。このリスト追加により、欧州は経済発展に向け原料炭の重要性を再確認した事になる。

リストでは原料炭は、製鉄用コークス、炭素繊維、バッテリー電極に用いられ主なEU域内供給先として豪州(24%)、ポーランド(23%)、米国(21%)、チェコ(8%)、ドイツ(8%)が挙げられ、輸入依存度は62%に達するとしている。

なお、9月7日の関連報道によると、EU域内ではポーランドのJastrzebska Spolka Weglowa(JSW)が最大の産炭企業であり、欧州鉄鋼業界の年間需要の約20%をカバーしている。EU諸国内で原料炭の埋蔵は既に枯渇しており、その原材料の殆どを第三国から輸入しなければならないという。またEUの製鉄所では年間3,700万トンのコークスを使用し、その生産のため5,300万トンの原料炭を必要としている。供給先は欧州域内ではポーランドの1,160万トンを含む1,700万トンのみであり、残りは豪州、米国、カナダ、モザンビークから輸入されているとしている。

(石炭開発部 宮崎 渉)

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