豪州:豪州の石炭企業、石炭価格下落やCOVID-19流行などの複数要素が重なり業績が大幅に悪化

掲載日:2020年10月1日

9月21日付の地元メディアによると、最近の石炭価格下落やCOVID-19流行など複数の要素が重なったことによって豪州石炭企業の業績が悪化し、資金繰りなどにおいて苦境に立たされていることが明らかとなった。

NSW州Moolarben炭鉱などで一般炭と原料炭の事業を行う中国Yancoal社は、2019年上半期に345百万AUDの利益を記録した業績が大幅に悪化し、2020年上半期には37百万AUDの純損失を計上して、2020年における資本投資額を当初予定額380百万AUDから300百万AUDへと下方修正することを発表した。同社はこの主な原因が最近の石炭価格の低迷であるとし、COVID-19流行に伴う経済活動の縮小によって生じた原料炭と一般炭の供給過剰が、価格の下落に更なる拍車を掛けたとしている。また、NSW州Acland炭鉱などを操業する豪州New Hope社の業績も、2018/19年度は210.7百万AUDの利益であったが、2019/20年度は156.8百万AUDの純損失となった。New Hope社もこの主な原因は石炭価格下落であるとしているが、同社のReinhold Schmidt CEOは「我が社は長年、石炭価格の周期的な変動に晒されてきたが、現在はCOVID-19流行や豪州と中国との関係悪化という複数の要素が加わり、前例のない状況となっている」と述べている。

(シドニー事務所 Whatmore 康子)

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