カナダ: 33の環境保護団体がTeck社の炭鉱の連邦環境影響評価を要請

掲載日:2020年10月1日

8月5日の現地報道によると、カナダと米国の33の環境保護団体がElk ValleyにあるTeck社のCastle炭鉱に関して、カナダ連邦の環境影響評価を行うよう求めたという。カナダのKtunaxa部族、米国のKootenai部族、米国環境保護庁及びモンタナ州政府は同炭鉱による長期的な水質汚染、炭素排出、オオツノヒツジ、その他の野生生物に対する影響について懸念を表明し、Castle炭鉱の環境影響評価を行うようにカナダ連邦Jonathan Wilkinson環境・気候変動大臣に要請した。

Teck社がFording River炭鉱の拡張として申請しているCastle炭鉱は今後35年間にわたり海外に石炭を輸出する事を見込んでいるが、その過程でCastle山とオオツノヒツジの生息地が消滅する可能性がある。この炭鉱の下流にあるFording川では過去2年間にウエストスロープカットスロートトラウト(Westslope Trout)の個体数が激減しており、今後開発が進めば水質汚染をさらに加速させることとなる。さらに下流では、炭鉱からのセレン流出及び他物質による河川の汚染の影響で、Elk川、Koocanusa湖、Kootenai川、Kootenai川下流にあるCrestonまで魚類の生態系に対するリスクが高まる

カナダ連邦政府は国境を越えて汚染やその他の環境影響を評価する責任があるが、以前の州の評価は炭鉱の汚染の影響を米国の国境までしか見ておらず、連邦政府が行う環境影響評価は米国への影響も含めたものとなる。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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