カナダ:大規模CCSへのインセンティブは気候行動と経済に不可欠

掲載日:2020年11月19日

10月28日の現地報道によると、RSM Canada社とInternational CCS Knowledge Centre社が共同で「Incentivizing Large-Scale CCS in Canada」を発表した。報告書は、大規模な炭素回収・貯留(CCS)技術を奨励し、経済的に持続可能かつ大幅な排出削減への道筋を作るためにカナダの税制と助成金制度が果たす役割について述べている。

CCSは、国際エネルギー機関(IEA、International Energy Agency)と気候変動に関する政府間パネル(IPCC、Intergovernmental Panel on Climate Change)によって、世界的な炭素削減目標と気温目標を達成するために不可欠なものとして認識されている。カナダは2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を2005年比で30%削減するというパリ協定の公約を達成できておらず、またカナダ経済は新型コロナウイルス感染症の影響を受けている。この報告書はカナダの税制によって、経済成長を促進し、産業界がCCSの導入を開始するのを支援することで生産性を向上させる道筋を明らかにしている。

報告書によると、パリ協定の目標を達成するためには、カナダは、適切な政策、多額の投資、大規模なCCSの継続的なイノベーションを組み合わせた協調的かつ短期的な努力が必要である。CCSプロジェクトの開発に関連した経済効果は相当なもので、例えば、4年間で3つのCCSプロジェクトの建設と開発を行うと、カナダ全土で27億CADのGDPを生み出し、建設期間中に6,100人以上の雇用を創出することになる。

RSM Canada LLP:116カ国に41,000人以上の従業員を擁する独立系監査・税務・コンサルティング会社
International CCS Knowledge Centre:CCSの開発促進を行うNPO

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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