米国:FRBが金融安定性報告書の金融リスクに初めて気候変動を挙げた

掲載日:2020年11月26日

11月10日の現地報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)は、年2回の金融安定性報告書に列挙されているリスクの中で初めて気候変動を挙げ、温暖化した地球に対応して資産価値が急激に変化する可能性について警告した。

FRBのLael Brainard総裁は11月9日に発表された報告書に添付されたコメントの中で「嵐や洪水、山火事などの急性の災害は、投資家が不動産や金融資産の価値に対する認識を突然更新する原因となる可能性がある」「平均気温や海面の緩やかな上昇、あるいはそれらのリスクに対する投資家のセンチメントの緩やかな変化などの長期的なリスクに加えて、投資家のセンチメントの急激な変化の可能性がある」「このような気候関連の災害による価格の急激な変動は、金融市場を通じたノックオン効果の予測が困難なものになる可能性もある」「(リスクの)測定方法の改善と標準化された開示による透明性の向上が極めて重要である」「気候変動が金融安定性に重大なリスクをもたらすという認識から、それらのリスクの定量的な意味合いが適切に評価され、対処される段階へと移行することが極めて重要である」と述べた。

この報告書は、Joe Biden氏が気候変動のリスクを軽視してきたDonald Trump大統領に勝利した数日後に発表された。Biden氏は、気候変動との戦いを米国の政策課題に戻すと約束している。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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