コロンビア:Drummond社社長、前社長が民兵組織に資金を提供した容疑で起訴

掲載日:2021年1月28日

1月13日の現地報道によると、米国石炭大手のDrummond社のコロンビア子会社の現社長と前社長が、重大な人権侵害で起訴されている。

検察庁が2020年12月17日に発表した起訴状は、現職のJose Miguel Linares社長とAugusto Jimenez前社長が、1996年から2001年の間にUnited Self Defense Forces of Colombia(AUC)に資金を提供し、支援したと主張している。告訴は、人道に対する犯罪に相当し、コロンビアの法律下で時効がない。

米国石炭会社のコロンビア子会社のこれらの社長に対する刑事捜査は2018年10月に正式に発表され、当初は元CIA捜査官のJames Adkinsを含む6人の幹部を対象にしていた。検察は、Drummond社の元従業員10人とDrummond社の元契約社員2人、復員した準軍事組織から証言を得た。容疑者らは2019年末に取り調べを受け、2020年10月27日に捜査が終了した。

容疑は、2人の被告と、Drummond社が契約したケータリング会社の取締役であるJaime Blanco Maya氏との協力関係を中心に展開されている。Blanco Maya氏は、彼のカフェで公然と民兵組織を歓迎していた。Blanco Maya氏は証拠を隠すためにDrummond社への請求書を水増しし、Drummond社からの支払いの一部を民兵組織に提供していた疑いがある。2013年、Blanco Maya氏はDrummond社の労働組合の指導者であった従業員2人を殺害した罪で、懲役38年の判決を受けた。この事件では、Drummond社は起訴を免れている。Blanco Maya氏は現在、Special Jurisdiction for Peaceで証言している。

※Special Jurisdiction for Peace:平和のための特別司法は、コロンビアの武力紛争に参加したFARC(コロンビア革命軍)のメンバーや軍のメンバー、第三者を捜査して裁判にかけるコロンビアの暫定的な司法機構である。

(石炭開発部 弘中 孝宜)

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