南アフリカ:Richards Bay石炭ターミナルからの石炭輸出が3年連続で減少

掲載日:2021年2月4日

1月27日付の現地報道によると、南アフリカのRichards Bay石炭ターミナル(以下「RBCT」)からの2020年の石炭輸出量は7,020万トンで、3年連続で減少し、2013年のレベルに戻った。主要輸出先はアジアで、92%にあたる6,430万トンが輸出された。中でもインドとパキスタンが最大の輸出先で、インドには3,690万トン、パキスタンには1,280万トンが輸出された。その他の輸出先としては、アフリカ向けが5%、欧州向けが3%で、アフリカ向けの輸出は2019年より約1%減少した。なお、2020年の輸出量7,020万トンは、2019年の7,220万トンからは200万トン減少、2018年の7,350万トンからは330万トン減少した。過去に記録した最大輸出量は、2017年の7,650万トンであるが、2021年は、中国への石炭輸出が顕在化し始めていることを背景に、RBCTは、その記録を上回ることを期待しており、輸出目標を7,700万トンとしている。

2021年は、中国向けの輸出が出始めたことに驚くとともに非常に前向きに捉えており、我々はそれが将来にとって何を意味するのかを考えている。また、RBCTは石炭販売ビジネスを行っているわけではないが、2020年には約654,000トンの石炭を中国へ輸出しており、これは2014年に約250万トンを輸出して以来であり、我々はこのことに注目している、とRBCTのNosipho Siwisa-Damasane会長は述べた。RBCTは、機会があれば、南アフリカの石炭が魅力的であることを確かなものとするために、南アフリカの石炭産業をできる限り支援する準備ができていると表明した。また、RBCTのCEOのAlan Waller氏は、2021年1月には、既に中国に向けて出港した船がいくつかあると聞いており、南アフリカの石炭にとってはチャンスであると思われる、と述べた。

また、石炭バイヤーは、中国への石炭輸出を希望する場合に満たす必要のあるサンプリング方法を把握するために、RBCTの現地で分析サービスを提供しているSGSと意見交換しているとのことである。

RBCTの石炭輸出事業者は、Anglo Operations、ARM Coal、Exxaro Coal、Glencore Operations South Africa、junior miners、Kangra Coal、Koornfontein Mines、Mbokodo、Optimum Coal Terminal、Sasol Mining、South African Coal Mine Holdings、South Dunes Coal Terminal、South32 Coal Holdings、Tumelo Coal Mines及びUmcebo Miningで構成されている。South32社の石炭資産のSeriti社への売却は最終段階に近づいているが、ターミナルとしてのRBCTには影響を与えない。名前は変わるが、株主はほとんど変わらず、その観点からは通常の運営である、とCEOのWaller氏は述べている。なお、RBCTは2020年に65の石炭会社からの石炭を受け入れている。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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