ロシア:サハリン州で水素生産を計画

掲載日:2021年2月18日

2月3日付の現地報道によれば、サハリン州政府のアレニコフ副首相は、水素生産の産業クラスターを設置、及び発展させる計画があると明らかにした。ロシア鉄道やロスアトムが参加しての水素燃料で稼働するレールバスの導入(ディーゼル燃料稼働のレールバスと入れ替え)計画がある他、住民の日常生活にも水素を導入する計画。また日本などへの輸出を考えているとのこと。同首相は、かつてLNG生産がそうであったように、水素生産クラスターの創出は、水素の生産・貯蔵・輸送等の新技術の発展を含め、サハリン州に新たな経済分野の発展をもたらすことになる、と述べた。

1991年に40%だったロシア国内のガス化率は、1999年に47.6%となっていた。他方、2001年に地方のガス化が課題となり、Gazprom社は地方政府と協力して承認を受けたガス化計画の実施に向けた作業を行った後、2005年に地方での大規模なガス化事業が開始された。現在までに3万km以上のガスパイプラインが敷設され、4,000以上の住民居住地域でのガス化が完了した。2019年1月1日現在の国内ガス化率は68.1%、2020年には85%を達成する計画となっている。ロシアはその国土面積の広さから、ガス化が遅れている。さらに地域によっては、ガス配管への接続料金が高いと考えられている他、熱源として石炭の利用を好み、ガス料金を支払わない住民も多く、これもガス化が進まない原因となっている。  

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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