中国:豪州産石炭は依然として通関できない

掲載日:2021年3月25日

3月10日の現地報道によると、豪州統計局(ABS)が発表した2021年1月の貿易統計で、中国の豪州炭輸入量がゼロを記録した。中国の港が開放されていない中、豪州の港管理部門の当局者は、アモイと遼寧の港は2月に豪州の石炭を購入しておらず、3月にも非公式の禁止令で入荷を拒否すると予想されており、業界は引き続き衝撃に直面していると指摘した。

水上輸送データによると、2021年2月に75,000トンの貨物を載せている船2隻がNew South Wales州Newcastle港から、遼寧省鮁魚圏港と福建省アモイ港に向かっている。当局者は、一部の中国バイヤーが今年初めに非公式停止命令が解除されることに賭け、新たな豪州炭を予約した。しかし停止命令は継続実施され、これらの貨物は今後他の国に移送される可能性がある。

別の華北の貿易業者は豪州Argusに対し、「現在の状況からみれば、豪州炭を新しく注文しようとする中国バイヤーはいないと思う。近いうちに貿易停止命令が解除される兆候がない」と述べた。

関係者によると、中国税関は一部の豪州炭を受け入れたが、これらの石炭は輸入停止命令発行前に既に港湾の保税倉庫に保存してあったもので、通関は倉庫を整理しただけだった可能性がある。また、中国は今までの数カ月に、中国港湾で一部の豪州産石炭の荷下ろしを許可したことがあるが、これは人道主義の行動として船員を下船させるためであり、両国間の石炭貿易を回復することではないことに注目すべきである。荷下ろしされた石炭は現在港に留まっており、中国税関より通関許可を受けていない。

中国の需要増加により、中国は南アフリカにとって最大の石炭輸出先となった。南アフリカの輸出データによると、南アフリカは今年2月に中国に125万トンの石炭を輸出しており、昨年2月の石炭輸入ゼロや昨年1月の33万トンを上回っている。

(北京事務所 塚田 裕之)

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