中国:国家発展改革委員会が複数措置を同時に発表 石炭需給ギャップ縮小の可能性が高まる

掲載日:2021年9月2日

8月16日付けの現地報道によると、8月以降、国家発展改革委員会は石炭の生産・供給増加に係る措置を集中的に発表している。
 
現在、生産を再開している炭鉱は53ヵ所あり、合計生産能力は11,020万トン/年で、35万トン/日の生産増加を実現できるとされている。その他、内モンゴルの露天炭鉱7ヵ所の土地使用に関する申請が、現在承認待ちの段階にある。
 
国家発展改革委員会の
生産増加措置
炭鉱数 設計生産能力
(万トン/年)
生産増加見込
(万トン/日)
進捗
試運転の期限切れ炭鉱の延期 15 4,350 15 生産再開
内モンゴル・オルドス市の土地手続き不整備による生産停止露天炭鉱の土地使用承認 38 6,670 20 生産再開
内モンゴルの露天炭鉱の土地使用に関する申請 7 12,000 12 承認待ち
60 23,020 47  
 
最近の中国煤炭市場網によるオルドス市の石炭生産量のモニタリングデータからは、国家発展改革委員会の生産増加措置は有効であることが分かる。8月1日~11日における、オルドス市の石炭生産量は199.1万トン/日であり、2021年以降の月間同期比で、1月1日~11日の生産量(211.5万トン/日)と3月1日~11日の生産量(208.7万トン/日)に次いで3番目に高い生産量となっている。
 
国家発展改革委員会による措置の他、地方政府もまた、石炭生産量増加の動きを示している。黒龍江省は石炭の良質生産能力の強化策を打ち出しており、全省の石炭生産量を前年比で330万トン以上増加することを目指している。消息筋によると、生産増加・供給確保に向け、同省の伊旗(地名)では、13ヵ所の炭鉱に対し1,540万トン/年の生産能力増加を承認する計画があるとされている。

(北京事務所 塚田 裕之)

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