中国:7月、石炭輸入量は年内で最高記録を更新 カナダが輸入相手国の第3位に

掲載日:2021年9月2日

8月24日付けの現地報道によると、高需要と国内供給のタイト化から、中国の2021年7月の石炭輸入量は2021年の月間で最大となった。関係筋によると、中国は下半期に、インドネシア、モンゴル、ロシア産石炭の輸入増加により、国内の石炭需要を満たす見込みであるという。

税関総署のデータによると、中国の2021年7月の石炭輸入量は3,017.8万トンであり、前年同月比で407.8万トン(15.62%)増、前月比で178.6万トン(6.29%)増加した。1~7月における石炭輸入量は合計16,973.8万トンであり、前年同期比で15%減少した。

国別に見ると、以下のとおりである。

7月、中国の石炭輸入相手国のトップ5はインドネシア、ロシア、カナダ、モンゴル、フィリピンであり、5ヵ国から、石炭輸入総量(3017.8万トン)の94.7%となる、合計2,858万トンを輸入した。

豪州産石炭の輸入制限により、インドネシアが中国の海運市場における主要供給国となっており、同月、中国はインドネシアから1,942.0万トン(対前月比14.18%増、対前年同月比81.28%増)の石炭を輸入した。

また、7月はロシアが中国にとって石炭輸入相手国の第2位となり、輸入量は650.3万トン(対前月比22.25%増、対前年同月比95.72%増)であった。その他、カナダ、モンゴル、フィリピンから輸入した石炭はそれぞれ125.3万トン(対前月比9.37%増、対前年同月比473.3%増)、71.4万トン(同30.83%減、同71.83%減)、69.8万トン(同30.84%減、同25.82%増)であった。

7月、カナダからの石炭輸入は前年同月比で473.3%増加し、同国がインドシアとロシアに次いで、中国の石炭輸入相手国の第3位となった。この他、7月において、モンゴル、フィリピン、米国からの輸入は、前月比で総じて3割以上減少した。

1~7月においてもまた、インドネシアが依然として中国の石炭輸入相手国の第1位であった。7月のインドネシア産石炭の中国向け輸出は、前年比、前月比ともに引き続き増加。豪州炭の輸入を回復する可能性が低いため、インドシアなどの石炭輸入を更に増加することで、国内需給のギャップを補うことが予想されている。

炭種別に見ると、以下のとおりである。

7月、中国の一般炭輸入量は年内で最大に達し、石炭輸入総量の45.6%を占めて炭種別で第1位となった。これに続き、褐炭が第2位(同39.3%)、原料炭が第3位(同12.5%)となった。

<一般炭>
7月、中国が輸入した一般炭は1,375.6万トンであり、前月比では11.64%増加し、前年同月比では30.29%増加した。そのうち、インドネシアからの輸入は862.9万トン(対前月比21.19%増、対前年同月比87.2%増)、ロシアからの輸入は393.5万トン(対前月比29.33%増、対前年同月比234.82%増)、南アフリカからの輸入は46.7万トン(対前月比41.41%減)であった。コロンビアからの輸入は8割と大幅に減少して16.5万トンとなり、中国における輸入相手国の第5位となった(6月は第3位であった)。

<原料炭>
7月、中国の輸入原料炭は377.1万トンであり、前月比では8.78%減少、前年同月比では48.8%減少した。

7月、ロシアからの輸入原料炭は123.2万トン(対前月比6.3%増、対前年同月比141.06%増)であり、輸入原料炭総量の32.7%を占めた。1~7月においては、ロシアからの輸入原料炭は合計563.8万トンであり、対前年同期比で65.23%増加した。

7月、カナダからの輸入原料炭は86.7万トン(対前月比2.42%減、対前年同月比23倍近く増加)で、米国を抜き、輸入相手国の第2位となった。1~7月においては、カナダから輸入した原料炭は合計489.5万トンであり、対前年同期比で83.3%増加した。

7月、米国からの輸入原料炭は63.6万トン(対前月比32.16%減、2020年7月の輸入量は0)で、中国における原料炭輸入相手国の第3位となった。1~7月においては、米国からの輸入原料炭は合計450.65万トンであり、対前年同期比575.61%増と大幅に増加した。2020年10月より、米国の中国向け石炭輸出は0から安定的に増加を続けており、今年4月は、米国が中国において最大の原料炭輸入相手国であった。

7月、モンゴルからの輸入原料炭は49.8万トン(対前月比41.17%減、対前年同月比77.4%減)で、コロナの感染再拡大の影響により、輸入相手国の第4位となった。1~7月においては、同国からの輸入原料炭は合計884.36万トンであり、対前年同期比で6.96%減少した。

<褐炭>
7月、中国が輸入した褐炭は1,186.0万トンであり、前月比では6.76%増、前年同月比では58.44%増加した。このうち、88.4%の1,048.4万トンがインドネシアからであり、同国からの輸入量は、前月比では7.95%増、前年同月比では75.67%増加した。輸入相手国の第2位はフィリピンであり、輸入量は69.8万トン(対前月比30.84%減、対前年同月比25.82%増)であった。また、1~7月の褐炭輸入量は合計5,863.2万トンで、前年同期比で0.47%増加した。

<無煙炭>
7月、中国が輸入した無煙炭は79.1万トンであった。このうちの95.6%となる75.6万トンがロシアからであり、同国からの輸入量は対前月比で8.56%減少し、前年同月比では9.83%増加した。1~7月の無煙炭輸入量は合計505.75万トンであり、前年同期比で26.95%増加した。

(北京事務所 塚田 裕之)

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