コロンビア:水素利用に関するロードマップが発表

掲載日:2021年10月14日

9月30日の現地紙によると、コロンビア政府は、鉱山エネルギー省を通じて、今後30年間の水素の開発、精製、利用についての計画を定めたロードマップ「Hoja de Ruta del Hidrógeno en Colombia」を発表した。これにより、ラテンアメリカ地域でコロンビアがリードするエネルギー転換をより促進したい考えである。ロードマップは以下URLより入手可能である。
https://www.eltiempo.com/uploads/files/2021/09/30/Hoja%20de%20Ruta%20del%20Hidrogeno%20Colombia-1.pdf

このロードマップは、IDB(米州開発銀行)の資金協力とコンサルタント会社i-dealsの協力を得て作成されたもので、重要な税制優遇措置を含む規制枠組みにより、今まで既に取り組んできている風力及び太陽光発電についても、より強化するためのツールを提供するものである。グリーン水素についても、La Guajira県だけで3GWのポテンシャルがあり、精油工程、ガス輸送、持続可能な交通システム、農業生産等への利用が期待される。

また水素による新しいバリューチェーンを開発し、2020年から2030年の間に55億US$の投資が行われ、15,000件の新規雇用が生まれると予測される。他方、このロードマップでは、2030年までにCO2排出を51%削減し、2050年にはカーボンニュートラルとなるコミットメントの実現も目指す。水素開発により、今後10年間に250万から300万tのCO2排出削減が可能となる。

エネルギー転換はコロンビアでは既に現実化している。2018年時点では風力1件と太陽光発電1件の合計2件のプロジェクトしかなく、設置容量として28 MWで国内の電力マトリックスの0.2%未満であった。しかし、現在では大規模太陽光発電15件、自家消費型太陽光発電7件、中小規模太陽光発電1,500件以上があり、合計で332MWである。2021年には、更に、最初の風力発電所を含む16件が稼働するため、今年末には、2018年時点の20倍に再生可能エネルギーの発電能力が増加する。現政権終了時までに国内の設置容量は2,500MWとなる。

(リマ事務所 初谷 和則)

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