資源外交
JOGMECは政府関係機関として資源外交のバックアップや産炭国と協力して行う各種事業など、さまざまな形で産炭国との関係強化に取り組んでいます。
産炭国政府機関等との協力枠組み構築
JOGMECは、今後我が国企業の資源関連投資を一層促進するために、産炭国政府機関等と協力枠組みを構築しています。本ページでは包括的なパートナーシップに関する覚書(MOU)を締結している産炭国政府機関をご紹介いたします。
オーストラリア連邦クイーンズランド州政府
左から、【QLD州政府】キャメロン・ディック財務大臣兼貿易投資促進大臣
【JOGMEC】細野前理事長
オーストラリア連邦クイーンズランド州(以下「QLD州」)は世界有数の石炭産出地域で、資源分野を州の主要産業と位置づけています。特に同州の強粘鉄炭は、日本の鉄鋼会社にとって高品位の鉄鋼生産に不可欠な原料材となっています。
JOGMECは2013年9月30日、エネルギー・資源全般における両者の関係強化を目的とした「包括的・戦略的パートナーシップに係る覚書」(以下「MOU」)に調印しました。本MOUに基づき、新たな資源開発プロジェクトの発掘や我が国の資源安定供給の確保を期待し、QLD州政府と、石炭、石油・天然ガス及び金属鉱物資源に係る総合的な探鉱・開発プロジェクト等に関する情報交換や協議を行ってまいります。
オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州政府
左から、【JOGMEC】池田前理事、大岡前石炭開発部長
【NSW州政府】ヤロウ 前キーアカウントマネジャー
【豪州連邦大使館】ホロウェイ前参事官
JOGMECは2017年9月20日、オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州(以下「NSW州」)政府と、エネルギー資源全般における関係強化を目的としてMOUに調印しました。
NSW州は、シドニーを州都とするオーストラリア連邦最大の州で、石炭、銅・アルミ、石油等の天然資源を生産しています。なかでも、日本にとって重要なエネルギー資源である一般炭の輸入先に於いてNSW州は大きな割合を占めており、今後も高品位炭を生産するNSW州は、地球温暖化を踏まえたエネルギー政策に於いて引続き重要なパートナーです。
オーストラリア連邦ビクトリア州政府
左から、【VIC州政府】パルフォードVIC州資源大臣
【JOGMEC】五十嵐理事
オーストラリア連邦ビクトリア州(以下「VIC州」)政府は州内に豊富に賦存する褐炭を有効活用するための事業を支援しており、日本企業が国際的な水素サプライチェーン構築の実証事業に取り組んでいます。これを受けてJOGMECはVIC州に於ける日本企業の投資機会を拡大するため、2018年10月州政府と包括的・戦略的パートナーシップに係る覚書(以下「MOU」)を締結し、2022年6月1日再締結しました。 ※MOUを踏まえて、2022年1月にVIC州政府が実施するCCS事業・CarbonNetプロジェクトのFEEDに参画することに州政府と合意して事業を実施しましたが、2022年11月14日に機構内で新設されたCCS水素事業部に、CarnonNetプロジェクトの担当が移管されました。
カナダ ブリティッシュコロンビア州政府
左から、【BC州政府】イビーBC州首相
【JOGMEC】髙原理事長
JOGMECは2016年5月30日、カナダ ブリティッシュコロンビア州(以下「BC州」)と、石炭事業の相互協力に関する合意書(以下「MOU」)を締結することで同意しました。これは、2012年に天然ガス分野等における相互協力を目的にMOUを締結し、2013年に延長されたMOUを石炭分野にも拡げて協定に署名したものです。これにより、石炭事業について、市場調査や情報交換、技術協力等を通じた相互協力を推進していきます。 カナダは日本にとって重要な一般炭および原料炭の輸入国の1つであり、我が国の安定供給にかかせない役割を担っています。この合意締結により、カナダの中でも、石炭資源の豊富なBC州との関係が強化されるものと考えています。