タイ:Banpu Power社 ベトナムでの発電事業を強化

掲載日:2018年12月6日

11月23日付けの地元報道によると、石炭大手Banpu社の電力子会社Banpu Powerは、ベトナムにて風力発電計画(合計発電能力200 MW)を進め、また太陽光発電・石炭火力発電に向けた事業化調査も進めており発電事業を強化している。

風力発電計画では、ベトナム南部のSoc Trang省にて、第1期分として合計発電能力80 MW分を3回に分けて逐次風力発電所を建設、投資額は130億バーツ、全ての完成は2021年、売電契約は20年間、発電所稼働から8~10年で損益分岐点に到達する見通し。第2期では120 MW分の風力発電所を建設、第1期の風力発電所近辺での開発を予定。

Banpu Power社のCEOは、海外事業ではベトナムを最優先とし、太陽光発電所、石炭火力発電所の開設に向けた検討も進めていると明らかにした。同社は、ベトナムでは長期に亘り石炭販売を行っており、2018年には合計130万トンを販売している。

2019年の計画では、発電事業に合計9,000万USDを投資する。うち中国の太陽光発電に5,000万USD、日本の太陽光発電に3,000万USD、ベトナムの風力発電に1,000万USD、電力消費量が拡大しているフィリピンやインドネシアでの投資も計画している。

注) 1 タイバーツ = 3.44 日本円(2018年11月30日現在)

(石炭開発部 辻  誠)

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