ベトナム:石炭供給減少 石炭火力発電所は一時停止の危機

掲載日:2018年12月13日

11月30日付けの地元報道によると、Quang Ninh石炭火力発電所の発電機4基のうち2基は、石炭供給不足のために、11月17日以降運転を停止している。同発電所の責任者は運転停止を確認し、発電量は10百万kWh/日に低下していると語った。その他のHai Phong石炭火力発電所、Thai Binh石炭火力発電所を含む発電所でも、石炭不足に陥っているとした。

VINACOMINは、国内最大の石炭生産・供給者であるが、石炭257万トンを供給し、一方、Dong Bac公社は39.5トンを供給した。石炭供給契約に基づき、Quang Ninh石炭火力発電所は2018年末までに25.5万トンの石炭を受け取る。一方、営業ベースの発電量は11.4億kWhであり、そのためには石炭66万トンが必要であり、40.5万トンの石炭が不足することになる。

VINACOMINは年間36~37百万トンの石炭生産が可能だが、経済成長に伴う石炭需要を満足させるためには輸入しなければならない。2019年には4百万トンの輸入、2020年には9百万トンの輸入、2030年には16百万トンの輸入となる。

関税総局(GDC)によると、2018年1~10月、石炭輸入量は17.3百万トン、輸入平均単価は2.7百万VND/トン(前年度同期は2.3百万VND/トン)と上昇している。

環境保護組織GreemIDは、ベトナムは石炭輸入の準備が上手く出来ていないため、リスクが高いと警告している。未だ、予算・輸送手段・港湾の詳細計画がないと指摘した。GreenIDは、ベトナムの電力構成の変更を示唆した。変更は、再生可能エネルギー発電を21%から30%に増加、ガス火力発電を14.7%から22.8%に増加、石炭火力発電を42.6%から24.4%に削減するというもの。GreenIDの研究者は、2020年以降は、ベトナムでは新規の石炭火力発電所建設は必要ないと信じている。

(石炭開発部 辻  誠)

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