シンガポール: DBS銀行、石炭火力への資金供給を停止

掲載日:2019年4月25日

4月19日付の報道によると、シンガポール最大の銀行のDBSグループは既存の融資契約が終了する2021年以降、発電効率の如何に関わらず、新規石炭火力プロジェクトへの資金提供を行わない事を公表した。

なお同じ週、シンガポールでのライバルであるOCBC(Oversea-Chinese Banking Corp)銀行もベトナム石炭火力プロジェクトを最後に新規石炭火力向け資金提供を行わない事を表明している。

報道によると、これまで石炭事業に対し欧米系銀行が撤退する中、DBSグループとOCBC銀行は、中国や日本、韓国と並びアジア地域における石炭事業への主要な貸し手であり、2012年から2017年の間、21件の石炭プロジェクトに対し22億9000万ドルの資金提供を行っていた。

(石炭開発部 宮崎 渉)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ