南アフリカ共和国:Eskom、40億米ドル規模の燃料費は悩みの種

掲載日:2019年10月10日

10月7日の現地報道によると、南アフリカ政府は石炭生産者に対し、負債に苦しむ国営電力会社Eskomの高騰する燃料費削減に対する取り組みへの支援を要望している。Eskomは従来、資金支援した炭鉱を管理運営する鉱山会社との間で石炭供給に関して、いわゆる「コストプラス」での長期契約(操業コストに一定の利益を加えた契約)を結んできたが、2015年当時のEskomのCEOであるBrian Molefe氏はこの方式を批判し、短期契約による石炭調達を開始した。

Eskomの石炭調達コストは、インドと中国の石炭需要増加に伴う国際石炭価格の上昇の結果、2016年以来ほぼ22%上昇しており、2019年の調達費は40億米ドルに上ると予想されている。Eskomは現在、短期契約の誤りを認め、必要に応じ、所定の品質でのオフテイクの保証と引き換えに炭鉱への投資を行う長期石炭戦略を承認したと述べている。

一方で、政府は石炭生産者に対し、年間1億1,000万トン以上の石炭をEskomに割引価格で供給することを要望しているが、石炭生産者は、供給が制約され、輸出に対する継続的な需要があるため、これに応じる余地はほとんどないとしている。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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