南アフリカ:洪水による大規模停電で主要鉱山が操業停止

掲載日:2019年12月19日

2019年12月11日付の現地報道によると、南アフリカではここ10年で最も深刻な停電が発生し、10日までに国内の主要鉱山が相次ぎ操業を停止した。これは、各地を襲った大雨と洪水により国営電力会社Eskomの主要発電所が被害を受けたためである。停電により同国の主要産業である鉱物資源の輸出が損なわれ、既に減速している景気が一段と悪化する恐れがある。Eskomは10日、輪番停電を拡大する計画を発表した。

9日には、リンポポ州Medupi石炭火力発電所で発生した障害による同発電所の運転停止やムプマランガ州等での石炭火力発電所での電力喪失等により、国内送電網で最大6,000MWの送電カットが実施された。この時、Eskomの公称発電容量の合計約44,000 MWに対し、使用できなくなった容量が約13,000MWまで上昇した。

金の大手生産者であるHarmony Gold社やSibanje Stillwater社、プラチナの大手生産者であるImpala Platinum社は、いずれも、電力不足で9日以降に生産停止に追い込まれたと発表した。南アの鉱業団体によると、2018年の鉱業生産額は3,510億ランド(240億米ドル)で、国内総生産(GDP)の約7%に相当する。

(石炭開発部 奥園 昭彦)

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